環境法令を確実に順守するためには具体的に何をすればいいのか分からないというご担当者様も多くいらっしゃるでしょう。
コンプライアンスの強化を掲げている大手企業でも、現場では法令違反が存在することが少なくありません。法令順守の必要性や法令改正の内容が分かっていても具体的な運用管理にどのように反映させていけばいいのかを十分に把握できていないのが、規模・業種を問わず日本の企業の現状なのです。また、「順守できていると思い込んでいた」「違法だなんて知らなかった」といった「善意の違反者」が多いのも実情です。
法令順守の徹底を目指すなら、まずは以下の3つのポイントを実践することから始めてください。
常に改正情報をチェックして、条文の規定を現場の運用にきちんと反映できれば、法令順守は実現できます。とはいえ、これらは簡単なことではありません。日々、官報をチェックしていても専門家でない限り理解すら難しいものですし、条文の文言は総じて分かりにくく、それを現場の具体的作業に変換することは容易なことではありません。
理解して的確な対処をするには、「新旧対照表」を作成して、工場ごとの運用管理や設備に条文を照らし合わせて作業内容を明らかにするとともに、最終的には各種規定類、手順書類の改訂に反映させなければならないのです。